1月29日に行われたリーグワンDIVISION1第6節。今節は交流戦となります。昨季2部ながらカンファレンスAで快進撃を続けてきた三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下相模原DB)と、日本代表選手を多数擁しカンファレンスBでここまでの5試合で4勝1敗と力を見せつけている東京サントリーサンゴリアス(以下東京SG)の対戦。
相模原DBは前半食らいつきましたが、後半にタレント軍団東京SGがシフトアップ。松島幸太朗ら日本代表選手が個人技を魅せ、終わってみれば7トライを奪い、51-13で東京SGが勝利しました。
相模原DBシルコックの正確な左足で前半は拮抗
相模原DBは、粘り強いディフェンスと、SOジェームズ・シルコックの2PGで前半37分まで6-10と拮抗。
来季イギリスプレミアシップ・レスターへの移籍も発表されたシルコックの左足はこの試合も光っていて、PGだけではなく、相手の陣形を見て裏に転がすキックでもプレッシャーを与えていました。

写真:JRLO
後半に中野、松島、タタフら日本代表選手が次々トライ
しかし、後半にタレント軍団東京SGが本領発揮。昨秋の日本代表メンバーであるCTB中野将伍、FB松島幸太朗、NO8デビタ・タタフらが次々とトライをあげました。
後半開始早々に中野がノーホイッスルトライ。試合後の記者会見で相模原DBの岩村昂太キャプテンはこの失点について「前半は戦えていた部分もあったが、システムエラーで後半の入り取られてしまった。そこから崩れてしまった」と反省の弁。
圧巻は48分。自陣22mでボールを持った松島はスルリと右サイドを独走。追いすがるディフェンスを振り切り、最後の砦として構えていたシルコックはパスダミーで翻弄。ほぼ触られることなく80m近い独走トライを決めました。
また来季フランス・ボルドーへの移籍が発表されたタタフも、裏に転がしたキックパスを押さえて後半に1トライ。前半にも走力を魅せトライかという場面が。120kg近い巨漢ですがキレを感じさせます。

写真:JRLO
「サントリーのハードワークが相手を上回った」
終わってみれば東京SGは51得点の大勝。試合後、田中澄憲HCは「相模原は勢いがあり、タフでハードワークできる素晴らしいチーム。簡単なゲームにはならないと予想していたがその通りだった。点差は開いたが内容的に差はなかった」と相手を認めた上で「最終的にはサントリーのハードワークが相手を上回れた」と相手も強みとする「ハードワーク」の姿勢で上回ったことを評価しました。