北半球と南半球の強豪国が激突する「ネーションズチャンピオンシップ」が開幕!
北半球と南半球の強豪国が争う新たな国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」が開幕。その第1戦が7月4日、秩父宮ラグビー場で行われました。
日本代表の初戦の相手は、世界ランキング10位のイタリア代表。翌週にはアイルランド、フランスとの強豪国との対戦が控えているだけに、両チームにとって白星スタートを切りたい一戦となりました。
この日の日本代表は、イタリア代表のキックゲームをうまく封じ、粘り強いディフェンスで流れを渡しませんでした。攻守がかみ合った日本は、27-10で快勝。イタリア代表からの勝利は2018年以来となり、秩父宮ラグビー場に集まった21,329人のラグビーファンは歓喜に包まれました。
深呼吸のルーティンで、勝利を引き寄せた松永拓郎
この試合では、フランスから帰国した9番SH斎藤直人、そして初キャップながら10番SOを任された明治大学4年生・伊藤龍之介のHB団のゲームコントロールが光りました。
そしてもうひとり。個人的に最も印象に残ったのが、15番FB松永拓郎選手です。自身もトライを決め、さらにゴールキックをすべて成功。この日はチーム最多となる17得点を挙げ、勝利の立役者となりました。
キック前、松永選手は何度か深く息を吐くようなルーティンを見せていました。試合後のミックスゾーンで、ご自身で感じたキックの精度と勝利に大きく貢献した“ルーティン”の意図を尋ねると、
「今日のキックの精度は良かったです。(ルーティンについては)キックの時はいろいろプレッシャーを感じてしまって、考えすぎてしまう癖があるので、そこを何とかしたいと思って試してみました」と明かしてくれました。
松永選手は東芝ブレイブルーパス東京に所属し、今シーズン限りで退団したリッチー・モウンガと同じポジションでプレーしてきました。この深呼吸のルーティン自体はモウンガ直伝ではないそうですが、リーグワンのシーズン中には「プレッシャーのかかる場面でも自分のスキルを100%発揮し、キックやパスに余裕を持つ姿勢を彼から学んでいる」と話していたことが印象に残っています。
日本代表の15番の座を狙うライバルには、現在代表活動から離れている李承信やメイン平ら実力者が控えています。今回の活躍で、松永選手が大きくアピールしたことは間違いありません。来年のW杯へ向けた代表争い、ますます目が離せなくなりそうです。
文:有働文子
