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W杯前哨戦!ラグビー日本代表の前に立ちふさがるイングランドのキーマン紹介

W杯前哨戦!ラグビー日本代表の前に立ちふさがるイングランドのキーマン紹介

写真:クリエイティブコモンズ(Clément Bucco-Lechat)

11月12日に、ラグビーの聖地・トウィッケナムで行われる日本代表対イングランドの一戦。来年のワールドカップ本番でも対決する両チーム、その前哨戦としても注目が集まります。

元日本代表HCエディー・ジョーンズ率いるイングランド代表はラグビーの母国でありタレント揃い。中でも注意すべきキーマンは?日本戦に出場が予想される3選手をピックアップ。

①オーウェン・ファレル(12番/センター)

▲キックを武器にテストマッチで1000得点を重ねるファレル 写真:クリエイティブコモンズ

オーウェン・ファレルはイングランド代表の顔と言える選手。ポジションはスタンドオフ、センター。キッカーの役割を担い、テストマッチであげた総得点は1000以上。また、優れたリーダーシップの持ち主でもあり、代表そして所属チームのサラセンズでもキャプテンを務めています。北半球の選抜チーム「ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ」にも3回選出されています。

激しいタックルが持ち味。まるで、プロレスのラリアットのように相手の上半身めがけて思い切り体をぶつけ、相手を仕留めます。どんな相手にも一歩も引かない闘争心の塊のような選手。2019年のワールドカップでは、オールブラックスのハカに対して不敵な笑みを浮かべ、キャプテンとして試合を勝利に導きました。

また正確なキックも厄介です。日本は反則を犯してしまうと、ファレルにペナルティゴールを加点されてしまうので、どこまで耐えて規律を保ってディフェンスできるかがカギになります。

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②マロ・イトジェ(6番/フランカー)

▲走力があり、フランカーとしてもプレイできるイトジェ 写真:クリエイティコモンズ

そのファレルとサラセンズとチームメートである、マロ・イトジェはフォワードの中心選手。ポジションはロック、フランカー。2016年の代表デビューから出場を続け、キャップ50以上を獲得。「ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ」に2回選出、ワールドラグビーの「プレイヤーオブジイヤー」にも2016、2017、2021年と輝いています。

ナイジェリアにルーツを持ち身体能力抜群のイトジェ。小さい頃はバスケットボールやサッカー、陸上など他のスポーツに触れていたそうですが、2003年のイングランドのワールドカップ優勝をたまたまTVで観てラグビーに興味を持ったそう。それまでは「ラグビーとは無縁の生活を送っていた」とインタビューで答えています。

プレーの持ち味は連続攻撃の起点となる力強い突進。そして長い腕をいかし、密集でボールにしつこく絡んでくるプレーも要警戒。ただ、反則が多い傾向にあるので、上手く誘い出したいところ。

③マーカス・スミス(10番/スタンドオフ)

▲イングランドの新エースとして期待がかかるスミス 写真:クリエイティコモンズ

若手の注目株がマーカス・スミス。司令塔であるスタンドオフのポジションで頭角をあらわしています。18歳以下、20歳以下のイングランド代表に選ばれ、2021年のアメリカ戦でフル代表デビューを果たしました。

顔立ちから想像できるように、アジアにルーツを持つ選手。フィリピン人の母とイギリス人の父を持ち、父は金融マンで「クレディ・スイスで働いていた」エリートだったそう。そのDNAを受け継いだのか、ラグビー選手でありながら"お金"についてインタビューを受けるなどアスリートらしからぬ一面も。

しかし、プレーの切れ味は超一級。スミスの武器は、その類まれなる攻撃センス。スキップするようにステップを踏んでディフェンスをずらしパスを通していきます。自ら仕掛けることもも多く、代表出場10試合弱で、すでに5トライをあげています。日本はディフェンスでなるべく前に出てボールを持たせる時間を短くしたいところ。

他にもイングランドには能力ある選手が多く、リザーブの選手含めてジョーンズHCがどういった采配を見せるのかにも注目です。

日本代表 試合メンバー一覧

背番号ポジション名前所属チーム身長(cm)体重(kg) キャップ
1PR稲垣啓太埼玉パナソニック18611643
2HO坂手淳史 ※キャプテン埼玉パナソニック18010431
3PR具智元コベルコ神戸18412219
4LOワーナー・ディアンズ東芝ブレイブルーパス2011175
5LOジャック・コーネルセン埼玉パナソニック19511010
6FLリーチマイケル東芝ブレイブルーパス18911376
7FL姫野和樹トヨタヴェルブリッツ18711223
8No.8テビタ・タタフ東京サントリー18312413
9SH流大東京サントリー1667528
10SO山沢拓也埼玉パナソニック176845
11WTBゲラード・ファンデンヒーファークボタ船橋・東京ベイ1921024
12CTB中村亮土東京サントリー1829231
13CTBディラン・ライリー埼玉パナソニック1871028
14WTB松島幸太朗東京サントリー1788745
15FB山中亮平コベルコ神戸1889825
16HO堀越康介東京サントリー1751005
17PRクレイグ・ミラー埼玉パナソニック1861167
18PR木津悠輔トヨタヴェルブリッツ1781125
19LOヴィンピー・ファンデルヴァルトNTTドコモ大阪18811220
20FLピーター・ラブスカフニクボタ船橋・東京ベイ18910613
21SH齋藤直人東京サントリー165739
22SO李承信コベルコ神戸176854
23WTBシオサイア・フィフィタ花園近鉄ライナーズ18710510
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イングランド代表 試合メンバー一覧

背番号ポジション名前所属チーム身長(cm)体重(kg) キャップ
1PRエリス・ゲンジブリストル18611740
2HOルーク・カーワンディッキーエクセター18311138
3PRカイル・シンクラーブリストル18312053
4LOデイヴィット・リッバンスノーサンプトン2021160
5LOジョニー・ヒルセール20111216
6FLマロ・イトジェサラセンズ19511559
7FLトム・カリーセール18511042
8No.8サム・シモンズエクセター1839315
9SHジャック・ヴァン・ポートヴリートレスター183844
10SOマーカス・スミスハリクインズ1758214
11WTBジョニー・メイグロスター1889069
12CTBオーウェン・ファレル ※キャプテンサラセンズ1889498
13CTBガイ・ポーターレスター186962
14WTBジャック・ノーウェルエクセター1809843
15FBフレディ・スチュワードレスター19610713
16HOジェイミー・ジョージサラセンズ18311469
17PRマコ・ブニポラサラセンズ18012671
18PRジョー・ヘイズレスター1891266
19LOアレックス・コールズノーサンプトン195801
20No.8ビリー・ブニポラサラセンズ18813065
21SHベン・ヤングスレスター17888118
22CTBヘンリー・スレイドエクセター1919649
23CTBマヌ・トウィランギシャークス18511147
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リードラグビー編集部

世界8強が見えてきた日本代表。そして各国のトップ選手が集まるリーグワン。今、日本ラグビーの”新時代”が始まろうとしています。そんな新時代を読み【READ】、読者を観戦に導く【LEAD】メディアです。注目選手や試合レポートのほか、連載やインタビューも続々公開予定です。

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