いよいよラグビー日本代表のワールドカップがスタート。10日、プールDの初戦チリ戦に42-12で勝利した。先制トライを許すなど序盤はチリのアグレッシブなラグビーに苦しんだが、その後は持ち直して反撃に出た。最終的には6トライ、ボーナスポイントを獲得する快勝になった。
序盤はチリが積極的に攻め込み、日本のディフェンスを崩す場面が多かった。6分にはチリのFBアジャルサが自陣からラインブレイクしてトライを演出、先制されてしまった。
しかし、日本はすぐに反撃した。直後、LOファカタヴァが敵陣でのラックからボールをもらうと、バックス並のスピードで一気にインゴールへ。この日全成功だったスタンドオフの松田のゴールキックも決まって7-7と同点に。
その後WTBナイカブラもトライを1本決め、前半終了間際にファカタヴァが再び輝いた。今度はモールから押さえてトライ。21-7で前半を折り返した。
後半、日本はCTBライリーがシンビンとなった間に1トライを返されたが、そこからは日本が速いテンポのラグビーでペースを握った。徐々にフィットネスで差が出てきて、チリは足をつる選手が続出した。
53分にはFLリーチが連続攻撃からフィニッシャーとなった。71分にはCTB中村がスクラムからSH齋藤とのスイッチプレーでインゴールに飛び込んだ。そして試合終了間際には、身長202cmの新星、LOディアンズが密集から押し込んでダメ押し。
終わってみれば6トライの圧勝。ボーナスポイントを獲得して勝ち点5というこれ以上ない初戦の結果となった。
次戦は9月18日にイングランド代表と対戦する。難敵だが、エディーHCが去った「ラグビーの母国」にはスキが生まれている。
チリ戦で課題となった密集サイドのミスタックルの多さやボール継続の精度を見直し、果敢に挑戦してほしい。