クボタスピアーズ船橋・東京ベイにまた大器が出てきた。拓殖大学出身のルーキーPR、イジー・ソード。1月12日の東京サントリーサンゴリアス戦で、後半途中から出場しリーグワンデビュー。
190cm、120kgというビッグサイズだが、身のこなしが軽い。大学時代はバックスをやっていたこともあると聞いて納得。
「最初は勝ったと思ったんですが…」この日はファーストスクラムでソード側が崩れ、ペナルティをとられてしまったが、次のスクラムで逆にペナルティを奪った。
光ったのは「良かったと思います」と自身も手応えを得ていたタックルだ。低い姿勢で何度も相手に突き刺さり、この日フィールドを暴走していた相手FWタマティ・イオアネもソードのタックルで仕留めた。
チームの同じポジションは、昨年、日本代表入りを果たしたオペティ・ヘル、為房慶次郎など実力者が揃っている。「二人はボールキャリーがすごい。自分もそこを磨いていきたい」と語った。
ルーツについても聞いたところ「高校はオーストラリアですが、ルーツはトンガの近くにあるクック諸島です。お父さん・お母さんはクック人。マオリ語を喋ります」とのこと。また、弟・ラズローもリコーブラックラムズ東京でプレーしている。“ソード兄弟”対決も見られるか?
取材・文:竹林徹(リードラグビー)