リーグワンDIVISION3第4節、AGFフィールドで行われたウォーターガッシュ昭島対ルリーロ福岡の一戦。今季リーグワン初参戦のルリーロにとっては、同じまだ未勝利の相手に初勝利の期待がかかる一戦だったが、フィジカル・スクラムで勝るウォーターガッシュが64-26で快勝。今シーズン待望の初勝利となった。
ルリーロは、開始2分にいきなり失トライ。そこから雪崩のように前半だけで6トライを奪われた。後半に入って、バックスのアタックが機能する場面もあったが、スクラム戦での劣勢も重しとなり、巻き返すには至らなかった。
試合後、ウォーターガッシュの中尾泰星主将は「今日はスクラムの感触が良く、試合中にみんなで集まってプレッシャーをかけようという話をしました。またHOからサインも出ていました」と振り返り。前半のスクラムを支えたルーキーPR細矢一颯にも、「今日初スタメンでドキドキしていたはずだが、コミュニケーションをとりながら問題なく飛ばしてくれた。彼はグラウンドに入れば他の選手に要求できるタイプ」と高評価。ウィクリフ・パールーHCも「初勝利ほっとしています。ブレイクダウンとボールキャリーのところで前に出て流れに乗ることができた」とコメント。

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一方のルリーロ、西村光太主将は「前半の入りが上手くできなかった」「地域リーグと比べてコンタクトが全然違う」と課題やリーグワンの壁を口にした。
ただ、「個人個人のスキルは通用している」と語る通り、この日も出場した元日本代表WTBカーン・ヘスケスや、U20日本代表経験のある重一生などキラリと光る選手はいる。

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豊田将万HCの就任からまだ4ヶ月。新加入選手も続々と合流する中、チームの形作りにはもう少し時間が必要か。西村主将は「4戦してよくなっているが、まだチームが一つになっていない」とも語った。ルリーロは次節、今季全勝で首位を走るマツダスカイアクティブズ広島に挑む。
取材・文:竹林徹(リードラグビー)