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【ルリーロ福岡】島川代表「ラグビー界に新しいお金の流れを」独自制度、Web3で資金調達の難題に挑む!

2023年5月31日

【ルリーロ福岡】島川代表「ラグビー界に新しいお金の流れを」独自制度、Web3で資金調達の難題に挑む!

写真:ルリーロ福岡提供

2022年4月、ラグビー所福岡からリーグワン参入を目指す新クラブ「ルリーロ福岡」が産声を上げた。一体どんなチームなのか?どのチームも苦労する資金調達の壁をいかに越えようとしているのか?代表の島川大輝氏にお話を聞いた。

ルリーロ福岡は浮羽究真館高校ラグビー部から始まった

クラブが生まれた背景にあるのは、地元のうきは市にある浮羽究真館高校ラグビー部の存在。

全校生徒300名ほどの規模ながらラグビー部の活動は盛んで、島川氏とともに立ち上げのキーマンとなった吉瀬晋太郎監督指導のもと年々力をつけ、県内でも上位を狙えるようになっていた。

▲浮羽究真館高校は強豪そろう福岡県でも上位を狙えるように
写真:ルリーロ福岡提供

一方で、「典型的な過疎地域にある公立校」でもあり、これから生徒数の減少は避けられない。また、実力をつけた選手たちは卒業後関東や関西の大学に進学し、うきはから離れてしまう。

そんな地域が抱える構造的な問題があり、「このままじゃ続かないんじゃないか」という思いもあったそうだ。

うきはの求心力を高め、ラグビー部の持続可能な強化につながる仕組みがあれば――。

島川氏はもともと関西出身でOBではないものの、仕事で来た福岡で吉瀬監督と出会う機会があり、「浮羽高校を日本一に」という熱い志にひかれ2人で話し合うようになったという。

▲島川氏を動かした吉瀬監督の情熱
写真:ルリーロ福岡提供

「2021年の2月ぐらいに、うきはにトップチームを作ろうという話になりました。卒業後、働きながらトップを目指す大人たちが近くにいれば高校生たちにもプラスになる。地域との連携を前提にした、総合型地域スポーツクラブのような形をイメージしていました」

移住と転職をお膳立てしコーラ、サニックスから続々と選手が合流

そうして設立されたルリーロ福岡は当初から 「リーグワン参入」という高い目標を掲げており、県内のトップチームの選手をひきつけた。

時期を同じくして2021年の春にコカ・コーラレッドスパークスが、その翌年に宗像サニックスブルースが事実上の廃部に。

島川氏は移住と転職をセットでサポートし多くの選手の加入につなげたという。

「問題は働き口でした。企業とコネクションがあるわけではなかったので、吉瀬先生と全部飛び込みで話をしに行ったんです。まずリーグワンとは何ぞや?という説明から始めて、そこを目指しているチームなんですと。勤務可能な時間や、年収の話もして。企業側からすれば、吉瀬先生がいたので安心感があったと思います」

結果的に様々な企業とつながり、現在在籍する選手たちの職場は果樹園、製材所、不動産などバラエティ豊か。一般企業だけでなく、学校や市役所の職員、ルリーロ福岡のスタッフとしても働く選手もいるとのこと。

「新しいお金の流れを作る」個人スポンサー制、FiNANCiE活用

ルリーロ福岡は他のリーグワンチームと違って運営元の企業があるわけではく、自分たちで資金を調達し、回していく必要がある。

「僕たちのチャレンジの一つはラグビー界に新しいお金の流れを作ること」そう島川氏は語った。

そのユニークな取り組みの一つが個人スポンサー制度。

▲HPには多彩な支援メニューが掲載されている
画像:チーム公式ページより

公式アプリやチーム事務局を通して、ファンや企業は選手個人のスポンサーになることができ、スポンサーの名前はHPの選手紹介ページに掲載されています。ウェアへのロゴプリントのメニューもあり「ペタペタ貼ってあって、ジャージーが賑やかな選手もいますね」。スポンサーフィーは100%選手に行き、その額は多い選手だと数百万円単位にもなるということだ。

また、チーム発足から利用しているというトークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE」も注目。

FiNANCiEでは、プラットフォーム上でトークンを発行・販売しチーム側は運営資金を得ることができる。購入者はトークンを購入することで、チームの支援を行うとともに、クラブの意思決定に関わる投票企画や抽選企画に参加することができるという仕組み。

これまでの事例として、応援スローガン「We are LeRIRO」の企画や、マン・オブ・ザ・マッチ、フォトオブザマッチの選出などがある。

▲トークン発行型クラウドファンディングの流れ
画像:FiNANCiEページより

他のクラウドファンディングと違う点はWeb3のブロックチェーンテクノロジーを使ったサービスであること。そして、トークンは株のように価格が変動すること。「応援という消費行動だけではなく、投資的な価値を感じてもらえているのかもしれない」と島川氏は語る。

あらためてサービス利用に込めた思いは。

「僕たちは、既存のラグビー界の中では異質な存在です。Web3を組み合わせた先進的なクラウドファンディングを利用することは、象徴的な取り組みになるんじゃないかと」

これまで第1回のファンディングで約500万円、第2回のファンディングで約300万円を調達し、現在第3回のファンディング中だ。


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リーグワンが求める「1億円」にはまだ足りない

また、王道と言える企業スポンサーの"クラブパートナー"も積極的に募っている。

「この2人がゴリゴリやっています」という西村光太、黒川ラフィら現役選手がみずから営業に回り、自分の言葉でビジョンや思いを熱く語った結果、230社以上の協賛企業が集まり、こちらでは約2,500万円の調達に成功したとのことです。

とはいえ、まだ十分とは言えない。

先日発表されたリーグワン2024-25シーズンからの新チーム参入要件には、強化活動費として「1億円」という数字が出ていました。「現実的にファンディングやパートナー協賛だけでは、強化活動費どころか運営費で終わってしまいます」と語る。

前職は税理士法人勤務で"お金のプロ"でもある島川氏。キャッシュポイントを増やすために新規事業も考えているそうで、次の一手が注目だ。

取材・文:竹林徹(リードラグビー)


チームからのお知らせ

ルリーロ福岡、リーグワン参入にむけた第二章がスタートしました!
リーグワン参入の要件も発表され、新たなチャレンジが始まります。
今年最初のチャレンジは「自主興行試合の実施」です。
リーグワンでは試合の興行を各チームが行っています。
我々ルリーロも2024-2025シーズンからの参入を目指し、まずは自主運営で試合興行にチャレンジします!

2023年6月11日(日)vs九州レジェンズ、サニックス玄海グラウンドにてLeRIRO福岡主催のイベントマッチを行います。
うきは市、宗像市の協力得て、グラウンドだけでなく近隣の道の駅にも協力していただき、地域と連携したイベントを企画しています。
大変ありがたいことにチケットは即日完売いたしました。
お越しいただく皆様にお楽しみいただけるイベントとなるよう、全力で準備を進めております!

2022年、チームの立ち上げを皆様に支えていただき、トップキュウシュウリーグを戦い抜くことができ、無事に第一章を進むことができました。
一歩前進して、第二章です!
ルリーロ福岡はこれからも地域とともに新たなチャレンジを進めてまいります!
この第二章も皆さまとともに進んでいきたいと思います。
ご支援のほどよろしくお願いいたします。

チームの支援ページ

FiNANCiEのページ

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