世界で最も稼いでるラグビー選手は誰だ?英紙『The Scotsman』で報じられたランキング結果をもとに、トップ10を紹介しよう。1位↔2位については、複数の情報源を参照した結果、順位を入れ替えた。
※1ポンド=192円で元記事の数字を日本円に換算。下2桁を切り捨てて万単位で表記
1位 オーウェン・ファレル 2億3000万円
今年のシックスネーションズは欠場となったが、2023年ワールドカップで主将としてイングランド代表を3位に導いたオーウェン・ファレルがトップ。
ファレルはプレミアシップのサラセンズ在籍時から高給を得ていたが、昨年のワールドカップ終了後にフランスのラシン92に移籍し、さらに金額を上積みされたとされる。1シーズンで破格の「120万ポンド」という数字が出ていたので、その数字をいかして1位とした。
2位 フィン・ラッセル 1億9200万円
スコットランド代表の司令塔であり主将、今年のシックスネーションズでも得点王に輝くなど活躍中のフィン・ラッセルが2位。
昨年のワールドカップ後にプレミアシップのバースへ移籍した際に大型契約を勝ち取ったようだ。その金額は1シーズン「100万ポンド」と言われている。
3位 チェスリン・コルビ 1億7800万円
3位は南アフリカ代表のトライゲッターとして2度のワールドカップ制覇に貢献、今シーズンからリーグワンでもその快足を披露しているチェスリン・コルビ。
東京サントリーサンゴリアスは世界トップクラスの好待遇でコルビを受け入れたようだ。
4位 ファフ・デクラーク 1億7200万円
次に来るのも同じく南アフリカ代表のスターで、日本で活躍する"小さな巨人"ことファフ・デクラーク。彼も2度、世界の頂点を知るレジェンドだ。
昨シーズンから横浜キヤノンイーグルスに在籍、コルビが今シーズン日本に来るまでは南アフリカで最も稼ぐ選手となっていた。
5位 シヤ・コリシ 1億6300万円
またまた南アフリカ勢。2018年から同国代表を主将として引っ張るシヤ・コリシ。2度のワールドカップ優勝と、3位にも貢献。プレイヤーとしての実績はこのリストの中でトップと言えるだろう。
2023年にファレルに先んじてラシンに移籍。彼が加入するまでは、チーム内で最も高給の選手だった。
6位 ダン・ビガー 1億5300万円
ウェールズ代表として100キャップ以上を誇る司令塔、ダン・ビガーが6位に入った。キックオフの際の独特なルーティンなどが日本のファンの間でも話題になった。
昨年のワールドカップをもって代表からは引退したが、2022年から所属するフランスのトゥーロンでは好待遇でプレーを続けている。
6位 マロ・イトジェ 1億5300万円
イングランド代表フォワードの中心選手、マロ・イトジェもビガーに並ぶ高給取り。
所属するサラセンズで5回のプレミアシップタイトルと3回のチャンピオンカップタイトルを獲得するという貢献で、納得のランク入りだ。
8位 アントワーヌ・デュポン 1億3400万円
8位にフランス代表のスターが入った。アントワーヌ・デュポンは2021年のワールドラグビー男子15人制最優秀選手。自国開催の2023年ワールドカップを経て、今年はパリオリンピックの舞台に立つべく7人制に挑戦している。
数年前までは、世界で最も高給取りの一人だったが、直近の他選手の大型契約によって押し出された格好になった。トゥールーズに所属。
9位 スティーブン・ルアトゥア 1億1900万円
9位にやや意外な名前。ニュージーランド代表"オールブラックス"で活躍した後、昨年のワールドカップはサモア代表でプレーしたスティーブン・ルアトゥアが入った。
2017年からプレーするプレミアシップのブリストルで、他のどのニュージーランド出身選手よりも好待遇を受けていることになる。
10位 ハンドレ・ポラード 年収1億1700万円
最後にまたも南アフリカ勢。ハンドレ・ポラードも2度のワールドカップ優勝に貢献したベテラン司令塔。
フランスのモンペリエで、世界トップクラスの条件でプレーしていた。その後プレミアシップのレスターへ移籍、ここで収入は落ちたようだがそれでもトップ10に残っている。
南ア勢が最多4選手、リーグワン所属が2選手
直近2大会のワールドカップを連覇し、世界ランキング1位の南アフリカ勢が最多4選手ランクインという結果に。
また、3位と4位がリーグワン所属の選手。リーグワン各チームに続々と有力な外国人選手が集まっているが、やはり条件の良さも魅力になっているのだろう。ランキングには入っていないが、トヨタヴェルブリッツに所属するボーデン・バレットの数字も気になるところ。編集部でもひきつづき情報収集していきたい。