8月15日、オーストラリア・タウンズビルのクイーンズランド・カントリーバンク・スタジアムで行われた「リポビタンDツアー2026」で、日本代表(世界ランキング12位)がオーストラリア代表(同8位)に17-56で敗れた。
対戦成績は9戦全敗。史上最小の3点差まで迫った前週・花園での善戦から一転、トリプルスコアの完敗となってしまった。
前半は互角の打ち合いだった。7分に先制を許したが、12分にLOハリー・ホッキングスがキックチャージからすぐに取り返す。17分にPRタニエラ・トゥポウに勝ち越されても、26分にSH齋藤直人がクイックプレーから抜け出してトライ。33分にはCTBディラン・ライリーも続き、17-14と逆転に成功した。しかし前半終了間際にトゥポウの2本目で再逆転を許し、17-21で折り返す。
後半は一方的だった。11分にPRアンガス・ベル、18分にはこの試合がデビュー戦のPRマッシモ・デルティースに連続トライを許して突き放されると、そこから止まらない。終わってみれば後半だけで5トライを献上した。
劣勢は数字にも表れた。マイボールのラインアウトは再三スティールされ、成功率は50%にとどまった。接点でジャッカルに捕まってノットリリースの反則を重ね、好機をことごとく手放した。
オーストラリアの8トライはすべてFWによるもので、先発フロントロー3人が揃ってトライを挙げたのはワラビーズ史上2度目。デルティースは通算1000人目の「ワラビー」としてのデビューを初トライで飾った。
エディー・ジョーンズHCは「あれだけボールをもたれると、こちらに守り切るだけの力はない」と振り返り、「43%だとなかなか勝てない。50%以上持たないと勝つことはできない」と敗因を語った。2トライのトゥポウについては「トライを取るたびにピザをもらえると思っていたのかも。試合が終わったら、彼のところにピザを持っていこうかな」とジョークも飛ばした。主将ワーナー・ディアンズは「モメンタムを出せなかった」と唇を噛み、LOハリー・ホッキングスは「ラインアウトは我々のスタンダードに達していなかった」と振り返った。
オーストラリア紙の反応
ラグビー専門サイト「ラグビーパス」は「ワラビーズのパックが日本をすり潰した」と報じた。勝負の行方は後半半ばまで分からなかったが、デルティースの投入とデビュートライで一気に流れが決まったと振り返り、レス・キスHCが「足をすくわれかねない」日本との2連戦を無難に乗り切ったと評した。
そのキスHCは、一部主力を温存した起用を「将来への備え」と説明。「競争のプレッシャーをつくると同時に、選手が別のポジションにも適応できる柔軟性をつくる必要がある」と手応えを語り、デルティースの「夢のような」デビューを称えた。
この試合で日本の世界ランキングのレーティングは0.58ポイント減の75.36となったが、順位は12位のまま変わらない。オーストラリアは82.67に上積みし、8位を維持した。
次戦は9月5日(土)、新潟のデンカビッグスワンスタジアムでのカナダ代表戦。今季初の地上波となる日本テレビ系全国ネットで生中継される。
文:リードラグビー編集部
