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【フランスW杯】"お得意様"から"超難敵"へ。過去2大会連勝中のサモアが怖い理由。日本勝利のカギは…

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【フランスW杯】"お得意様"から"超難敵"へ。過去2大会連勝中のサモアが怖い理由。日本勝利のカギは…

写真:クリエイティブ・コモンズ

ワールドカップフランス大会プールD、ラグビー日本代表は日本の日付で9月29日に行われる第3戦でサモアと対戦する。

サモアは前回大会では38-19、前前回大会では26-5と、ワールドカップで2連勝中。失礼ながら"お得意様"と言える存在であった。

しかし、今大会のサモアは"超難敵"だ。日本は7月の前哨戦ではホームで22-24のスコアで敗れた。サモアはその後調子を上げ8月のサマーネーションズシリーズでも、アイルランド相手に13-17と肉薄している。世界ランキングも日本を抜いた。

代表資格のルール変更を追い風に、元ニュージーランド代表"オールブラックス"のスティーブン・ルアトゥアやリマ・ソポアンガ(※2選手とも日本戦は欠場する)、元オーストラリア代表"ワラビーズ"のクリスチャン・リアリーファノらを代表格に、国外出身の有力サモア系選手が代表チームに集結、大幅に戦力アップしているのだ。

とくにフォワードが強烈だ。先発メンバー8人の平均体重は日本より約5kgも重く、スクラムもかなり強い。7月の対戦でも日本は押し込まれていた。イングランド戦のようにスクラムを安定させられるか。

また、来季リーグワンの豊田自動織機シャトルズ愛知への加入が決まっているFLタレニ・セウの突破力も要注意だ。2m近い長身で、走力も備える危険な選手だ。日本は1人で無理ならば、2人でも3人でもディフェンスを割いて止めたい。

バックスは、華麗な展開力はないが、縦に強い選手が多い。ハイパントを多用してくるはずだ。高いキックを上げたところに、強いタックラーを突っ込ませてターンオーバーを狙う。シンプルな戦略だが、アイルランドもかなり苦しめられていた。日本はFBレメキ・ロマノラヴァのキック対応が問われる。

日本としてはキックにつきあうのではなく、グラウンドを広く使いながらボールを持つ時間を長くしたい。そうしてサモアの体力をじわじわと削っていき、相手のパワーを封じるのだ。これは過去のW杯対戦での"勝ちパターン"でもある。

カギとなるのが、攻撃の起点となるSHだ。とくに、この試合プレータイムが長くなると予想される齋藤直人に注目したい。

素早い球出しが持ち味の斎藤が小気味よくボールをさばき、足がついてこなくなったサモアがたまらず高いタックルで強引に止めようとする。その結果、サモアにイエローあるいはレッドカードが出れば大分楽になる。7月の対戦では、試合の序盤でリーチ マイケルが危険なタックルでレッドカードを喰らってしまい敗戦につながったが、今度は逆に相手のカードを早い時間帯に引き出したいところだ。

対サモア 過去の対戦成績

1990年4月●11-37(秩父宮)
1999年5月◯37-34(花園)
1999年10月●9-43(レースコースグラウンド)★W杯
2000年6月●9-68(アピアパーク)
2001年7月●8-47(東京)
2006年6月●9-53(ニュープリマス)
2007年6月●3-13(仙台)
2008年7月●31-37(アピアパーク)
2009年6月●15-34(シンガトカ)
2010年6月◯31-23(アピアパーク)
2010年10月●10-13(秩父宮)
2011年7月●15-34(秩父宮)
2012年6月●26-27(秩父宮)
2014年5月◯33-14 サモア(秩父宮)
2015年10月◯26-5(MK) ★W杯
2019年10月◯38-19(豊田)★W杯
2023年7月●22-24(えがお健康)

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