ワールドカップフランス大会のプールCで、オーストラリア代表"ワラビーズ"はウェールズ代表にノートライの6-40で完敗した。前戦ではフィジーに69年ぶりとなる黒星を喫しており、これで2敗目。オーストラリアは決勝トーナメント進出が絶望的となり、10大会目にして初めてベスト8を逃すことになるだろう。
試合後、元代表のスターたちがSNSで悲しみや怒りを吐露した。2015・2019年と2大会連続でワールドカップに出場。昨季はリーグワンのクボタスピアーズ船橋・東京ベイの司令塔としてチームを優勝に導いたバーナード・フォーリーは約10ヶ月ぶりにX(旧ツイッター)を更新し、「こんなはずじゃなかった!」と短く、力強くつぶやいた。好調を維持していた34歳のべテランは若手選手が中心となった今大会のメンバーには選ばれず。「自分がいて、チームを勝利に導いているはずだった…」というフォーリーの悔しさが伝わってくる。
2003年から2015年まで代表でプレー、ワールドカップ3大会に出場し準優勝も経験しているマット・ギタウも「決勝トーナメントに進めないなんて信じられない」とショックを表明した。一方で「ワラビーズを倒したのがウェールズで良かった」という表現で、敵チームにリスペクトを送った。
ショッキングな敗戦を受けてオーストラリアは、指揮官のエディーHCの動向も注目される。昨年イングランド代表HCを解任され、今年1月に"母国"代表HCに20年ぶりに復帰。オーストラリア協会とは2027年までの長期契約を結んでいるとされたが、今後については予断を許さない状況になっている。