先週から現地紙などで噂されていたとおり、エディー・ジョーンズ氏がイングランド代表から去るという発表が、RFU(イングランドラグビー協会)からありました。
2019年ワールドカップでは、準決勝でオールブラックスに完勝するなど結果も残しましたが、今年のオータムネーションズシリーズでは、4戦して勝利は日本への1勝のみと苦しんでいました。
2019年ワールドカップでは準優勝を果たしたが…
エディー氏は2015年W杯で日本を初の3勝に導いた後、イングランドへ。同W杯で初の予選プール敗退となった代表チームを立て直しました。
在任中には鮮やかな実績を残しました。
- 2019W杯準優勝 1回
- シックスネーションズ優勝 3回(うち完全優勝1回)
- テストマッチ18連勝
とくに日本での2019年W杯、オールブラックス戦の完勝そして準優勝は記憶に焼き付いている方も多いのではないでしょうか。
しかし、近年やや調子を落としていたのは確か。戦術も行き詰まっていたように見えました。
そして、今年のオータムネーションズシリーズでは、ホームで4戦して勝利は日本への1勝のみ。日本には完勝して素晴らしいラグビーを見せていたものの…ラグビーの母国はやはり結果にシビアです。
【2022オータムネーションズシリーズ結果】
11月6日(日) ⚫イングランド 29-30 アルゼンチン
11月13日(日) ◯イングランド 52-13 日本
11月20日(日) ▲イングランド 25-25 ニュージーランド
11月27日(日) ⚫イングランド 13-27 南アフリカ
RFU CEO「感謝」エディー氏「満足」コメント
そして、今週RFUから離任の正式発表がありました。

RFU CEOのビル・スウィニー氏はこれまでのエディー氏の功績を称え、「感謝」とコメント。
「イングランド代表歴代最高勝率を記録し、そして選手・コーチたちにリーダーシップスキルを植え付けてくれました。代表チームのために様々な分野で尽くしてくれたこと、パフォーマンスを改善させたそのプロフェッショナルな姿勢に感謝しています。彼が残した見識や教訓は、これからもチームを向上させる助けになるでしょう」
エディー氏も、内心悔しさはあると思いますが「満足」とコメント。
「イングランドで成し遂げたことにはとても満足している。これからの代表チームのパフォーマンスが楽しみ。多くの選手と私は、これからも連絡を取り合い、彼らの今後の成長を祈っています」
次はどこに?世界のラグビー界が熱視線
日本代表は来年のW杯でイングランドと同組、これで「エディー・イングランド」との対戦はならず、ということで編集部も残念です。
これまでオーストラリア、日本、イングランドと、各代表を率いて実績をあげてきましたエディー氏。次はどこに?今世界のラグビー界が熱視線を注いでいます。今後の動向にも目が離せません!
12/14追記
世界の有力選手で構成される「バーバリアンズ」HCとして、2023年5月の「世界選抜」戦で指揮をとることが発表されました。