リーグワン2024-25シーズンの新規参入チームが正式決定した。セコムラガッツ、ヤクルトレビンズ、ルリーロ福岡が最高峰リーグに加わる。最終候補に入っていた秋田ノーザンブレッツRFCは地域対抗戦の結果から見送りとなった。
大企業母体のセコム、ヤクルト
新規参入3チームのうち2チームは、大企業を母体とする首都圏の歴史あるクラブだ。
セコムラガッツは、セコムを母体とするクラブで過去トップリーグにも参加していた。ホストエリアは埼玉県狭山市。
ヤクルトレビンズは、ヤクルトを母体とするクラブ。公式HPによると同好会の形で発足したのは1980年、40年以上の歴史がある。ホストエリアは埼玉県戸田市。
これら2チームの名称は現在は企業名+愛称のみだが、今後地域名が追加される予定だ。両チームとも埼玉拠点、どういったすみ分けをしていくかが気になるところ。ヤクルトレビンズに関しては準拠点を群馬県前橋市に定めており、ホストスタジアムも同地域にあるアースケア敷島サッカー・ラグビー場だ。ヤクルトは群馬押しで地域名を打ち出してくるのかもしれない。
ローカル✕スタートアップのルリーロ
もう1チームは特定の母体企業を持たないスタートアップのクラブだ。そのルリーロ福岡は2022年に産声を上げた。クラブ立ち上げ時から「リーグワン参入」という高い目標を掲げ、同時期に事実上の廃部となった同じ九州地域のコカ・コーラ、宗像サニックスの選手をリクルートするなどして着実に歩を進めてきた。ホストエリアは福岡県うきは市。
リーグワン参入にあたっては安定した財務状況かどうかも審査されるが、ルリーロ福岡はWEB3クラウドファンディングの活用や、スポンサーを積極的に募るなどしてクリアした。
リーグワンの東海林専務理事もその取り組みを「母体企業がないチームに比べ、財務のチャレンジはあると思うが、チームが尽力してくれた。多くの協賛を集め、蓋然性の高い形で提示してくれた」と評価。
ローカルから、前例のないクラブの形を模索する。ルリーロ福岡が新しい風となりリーグワンを活性化させてくれそうだ。
以上の3チームはまずDIVISION3に入る。3チーム増えた分、2024-25シーズンからDIVSION2所属チームが6→8に、DIVISON3チームが5→6という形で所属チーム数を吸収する。2023-24シーズンの入れ替え、DIVISON3からは上位2チームが自動昇格し、3位チームがDIVISION2の4位チームと対戦する。