2023年ワールドカップ

ラグビー世界ランキングの「ポイント」はどう計算する?実例でわかりやすく解説

ラグビー世界ランキングの「ポイント」はどう計算する?実例でわかりやすく解説

2003年から導入されたラグビー世界ランキングは国ごとの力関係を測る重要な指標です。そのポイントは、どのような計算方法で求められているのでしょうか?基本の原則を確認した後、先日の日本対ニュージーランド戦の実例をもとに解説します。

”ポイント交換式”で試合ごとに変動する

ラグビー世界ランキングのポイントの数値は0から100の間で設定され、ランキング上位チームは90ポイント前後になっています。テストマッチシーズンである6~7月と11月、そしてワールドカップ期間中にこのポイントが変動することになります。

全チームのポイントは、毎週月曜日にワールドラグビーのHPで更新されます。

▲ワールドラグビーのHPで世界ランキングは公表されている。週1回更新

大原則は”ポイント交換式”で、テストマッチで対戦する2チームが互いにポイントを”交換”――わかりやすく表現すると”奪い合い”をするのです。

【原則】勝てばプラス1、負ければマイナス1

ではそのポイントはどのように求められるのでしょうか。

まず、単純化して勝てばプラス1、負ければマイナス1、引き分けは変動なしと覚えておきましょう。

例えば、AチームがBチームに勝利した場合、Aチームには試合前のポイントから1が加算され、Bチームは試合前のポイントから1が引かれランキングが変動するというイメージです。

ただ実際には以下の変数を計算式に組み込んで調整が行なわれます。

  • 試合前のポイント差
  • ホームのハンデ
  • 得失点差

ポイントの正確な計算方法

では次に正確なポイントの計算方法を、10月29日に行われた日本対ニュージーランドの一戦を例に説明します。5つのステップを踏めば求められます。

step
1
まず両チームのポイントを確認する

まず試合開始時点での両チームのポイントを確認します。以下の通りです。

▲10月23日更新の世界ランキングとポイント

日本:77.74
ニュージーランド:87.30

step
2
ホームチームに「3」をプラスする

次にホームチームのハンデ「3」をプラスします。この試合は、国立競技場で行われた日本のホームゲームだったので、

日本:80.74(77.74+3)
ニュージーランド:87.30

となります。

step
3
両チームのポイント差を計算する

ステップ2を踏まえて、試合前の両チームのポイント差を、大-小で求めます。

両チームのポイント差:6.56(87.30-80.74)

となりますね。

step
4
試合結果から変動ポイントを計算する

ここからが実際の試合結果をもとにした計算です。以下の計算式で、変動ポイントを求めることができます。ポイントが大きい方のチームを基準として、

A 勝った場合→(1-0.1×ポイント差)がプラスされる
B 負けた場合→(1+0.1×ポイント差)がマイナスされる
C 引き分けた場合→(0.1×ポイント差)がマイナスされる

となります。原則で書いたように、勝てばプラスポイント1、負ければマイナスポイント1をベースに、ポイント差で調整を行っています。

今回は事前のポイントが大きかったニュージーランドが勝利したのでAパターン。ということで、

変動ポイント:0.344(1-0.1×6.56)がニュージーランドにプラス、0.344が日本にプラス

になります。また、今回は適用になりませんでしたが、以下2パターンポイントが倍増するケースがあります。

ポイントが倍増するケース①:ワールドカップの場合はポイントが2倍になる
ポイントが倍増するケース②:得失点差が16点以上つくとポイント1.5倍になる

step
5
変動ポイントを両チームに反映させる

ということで試合後両チームのポイントは、

日本:77.39(77.74-0.344) ※小数点3位以下切り捨て
ニュージーランド:87.64(87.30+0.344) ※小数点3位以下切り捨て

となりました。順位変動はありませんでした。

計算が複雑…という人には自動計算サイトもある

いかがでしたでしょうか。ぱっと計算式が頭に入ってこなかった方も多いのではないでしょうか。一般の観戦者であれば、基本的な考え方を理解していればOKでしょう。スコアを入力するだけで自動で計算してくれるサイトもあるので、参考にしてみてください。

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