11月12日、ラグビー日本代表とエディー・ジョーンズHC率いるイングランド代表のテストマッチ(オータムネーションズシリーズ)がトゥイッケナムで行われました。日本は6トライを奪われ、13-52と敗戦。来年のワールドカップの"前哨戦"はイングランドに軍配が上がりました。
スクラムとキックでプレッシャーを受けた
日本代表は再三、スクラムとキックでプレッシャーをかけられる苦しい展開に。
スクラムに自信を持つ、3番の具智元が耐えきれず前半だけで3度のペナルティーを犯してしまいます。イングランドのファーストトライは、そのスクラムのペナルティーから自陣に攻め込まれたもの。試合を通じて、強力フォワードの相手に押し込まれました。
また、イングランドは徹底したキック戦術でプレッシャーをかけてきました。ボール支配率は日本が55%、イングランドが45%と上回りましたが、"ボールを持たされている"状態で攻めきれません。
苦しい試合展開にあってディアンズなど希望も
結局日本のトライは、ワーナー・ディアンズが密集から抜け出し、齋藤直人につないだ1トライのみ。苦しい試合展開にあってディアンズや、ランで見せたデビタ・タタフ、ディラン・ライリーら個々に光る選手はいました。
イングランドは「キーマン紹介」でも名前をあげた、オーウェン・ファレルが全7本のゴールキックをすべて決めるなど15得点の活躍。他、フレディ・ステュワートも196センチ107キロの体格をいかしてファーストトライをあげるなどこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに。
日本はチームとしての完成度を高めて、イングランドと来年のW杯までどこまで距離を詰められるか。来週はフランスとのテストマッチを戦います。