リーグワン2024-25のプレーオフがいよいよ今週末から開幕する。5月14日、都内でメディアカンファレンスが行われ、昨シーズンの決勝を戦った2チームから、東芝ブレイブルーパス東京のリーチマイケル、埼玉パナソニックワイルドナイツの坂手淳史が登場した。
各チームの戦力が拮抗し、接戦が多かったレギュラーシーズン。坂手は「やってる方はしんどかったが、見てくれてる方々には楽しんでもらえたんじゃないかと思っている」と振り返った。印象的な試合として「第18節のサントリー戦です。勝ち方もすごく良くて、自分たちのラグビーがより出しやすくなってきていると感じている」と手応えを語った。
リーチも印象的な試合を問われると「2度戦って2敗した静岡ブルーレヴズ戦が印象的だった」と今季王者を苦しめた相手を挙げた。

日本人BKの成長が両チームを牽引
今シーズンの成長ポイントとして、ワイルドナイツはディフェンスの向上を挙げ、個人では山沢京平に言及した。
「アタックでのタクトの振り方が試合を重ねるにつれ良くなっていて、自信を感じる。文句も多いが(笑)、チームを全体として見ながら、特にアタックをコントロールしてもらっている」と坂手は評価した。

ブレイブルーパスからは、昨年日本代表に選ばれた松永拓朗の名前が挙がった。
「怪我もあったが、シーズン通してスタッツも良く、日本代表からのオファーも来た。彼が一番成長できたのではないか」とリーチは語った。
プレーオフはフィジカルが勝負の分かれ目
プレーオフに向けてのポイントとして、両チーム共通して「フィジカル」というキーワードが上がった。リーチは「ラグビーの大前提のフィジカルのところ。タックル、ブレイクダウン、モール、セット、そこはプレスでやっていきたい」と語気を強めた。
この2チームはシード権を獲得し、準決勝から登場。準々決勝の勝者と対戦し、勝利すれば昨シーズンの決勝の再戦となる。準決勝からの参加について坂手は「準備期間のこの1週間を休息にあてられるのは大きなアドバンテージになる」と語った。
警戒する選手として、坂手は「もちろんリーチさんは、チームの大黒柱なので警戒している。あとは、10番のリッチー・モウンガ。ゲームをコントロールしてくる、またプレーオフの戦い方を一番知っている選手の一人です」と指摘した。
リーチは「坂手選手。(坂手が束ねる)セットピースはプレーオフになると重要なポイントなので、そこでプレッシャーをかけていきたい。他にもディラン・ライリー、ジャック・コーネルセン、ベン・ガンダーなど、たくさんの警戒すべき選手がいる」と返した。
取材・文:リードラグビー編集部
なお、カンファレンスの後半では、プレーオフを盛り上げる“ラグビー芸人”たちが集結。熾烈なポジション争いが繰り広げられた。別途レポートを配信予定。