2月4日に行われたリーグワンDIVISION1の第7節。横浜キヤノンイーグルス(以下横浜E)がホストスタジアム・ニッパツに、ブラックラムズ東京(以下BR東京)を迎え撃ちました。
前節、埼玉WK(埼玉パナソニックワイルドナイツ)に対し後半35分まで勝ち越すも逆転負け。この試合、横浜Eは王者から学んだ「つけ入るスキ与えない」ラグビーをBR東京に見せつけ後半を完封。
攻めても4トライを奪って勝ち点5を獲得。常に高いレベルを求める沢木敬介HCも試合後の記者会見では「評価したい」と選手たちを称えました。
横浜Eは開始10分で2トライをあげ、後半はBR東京を完封
テンポの速い攻撃ラグビーが売りの横浜Eは試合開始10分のうちに、BK陣が2トライ。一方的な展開も予感させましたが、その後は反則がかさみこうちゃく状態に。
25分にはBR東京も反撃。スクラムからつなぎ、最後は日本代表候補であるWTBメイン平が1本返します。
両チームPGも重ね、17-13と横浜Eリードで前半を折り返し。
横浜Eの注目選手ファフ・デクラークは先発出場し機敏な動きを見せるも、頭部をうち前半途中交代。控えのSH荒井康植にバトンタッチしました。デクラークの状態については「シリアスではない」(沢木HC)とのこと。
後半は横浜EがFWからの攻めも見せ2トライ、BR東京にはチャンスを与えず完封。34-13で勝利しました。
BR東京は守備では力強いターンオーバーなど戦える部分を多く残していましたが、攻撃面で差があったように見えました。
これでBR東京は3連敗に。記者会見でのピーター・ヒューワットHCの弁としては、立ち上がりの悪さや安定感の無さを課題としてあげていました。
実質2トライ?強烈なプレーで会場を沸かせたブルア
先制トライをあげたWTBイノケ・ブルアは後半にも右サイドを駆けてインゴールを越えましたが最後にポロリ。これはノックオンとなってしまいましたが、強烈なラン、そしてタックルでこの試合会場を沸かせていました。
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沢木HCは「先週の負けから学んだ」と選手たちを評価
試合後、横浜Eの沢木HCは「先週の負けから"つけ入るスキを与えない"ことを学んだ。結果的に今日5ポイントをとったこと、先週からの取り組みも評価したい」と選手たちを称えました。
梶村祐介キャプテンは「フラストレーションがたまる展開だったが、80分間自分たちをコントロールして勝利することができた。チームとしても成長できた」と統括しました。
"フラストレーション"とは両チーム反則や、TMO(タイムマッチオフィシャル)が多くなったレフリングを指していると思われます。
沢木HCもリスペクトを持った上で「もっとレフリーもレベルアップしなければならない」とコメントしました。目先の批判というよりは、日本ラグビー全体のレベルアップを見てのこと。意識の高さを言葉の端々に感じました。
【取材こぼれメモ】
この試合、スタンドで日本代表HCジェイミー・ジョセフを発見。すでに胸に決めている選手のプレーぶりを見に来たのか、はたまた新戦力の発掘か。残念ながらコメントはとれませんでしたが、W杯に向けて戦力を見定めています。