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【全文公開】ジョセフHC「1人減ると試合に勝つことは難しくなる」坂手主将「修正点はスクラム」ラグビー日本代表サモア戦記者会見

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7月22日に行われた、日本代表対サモア代表のテストマッチは22対24でサモアに軍配。前半途中でリーチ・マイケルがレッドカードで退場するなど数的不利が響きました。

悔しい敗戦を指揮官とキャプテンはどう捉えているのか。ジェイミー・ジョセフHCと、坂手淳史共同主将が出席した試合後の記者会見全文を公開します。

(※一部内容が重複する箇所を編集部判断でカットしています)

記者会見全文

試合を振り返って

ジョセフHC(以下ジョセフ) 非常に残念な結果になった。試合が30分ぐらい進んだところでリーチにレッドカードが出てしまった。1人減ると試合に勝つことは難しくなる。しかし、そこでどのように対応するか、どのようにチームとして反応するかが重要だったし、それが(経験できたのは)非常にポジティブだったと思う。最後まで勝つチャンスを残せたし、アンラッキーだった部分もあった。ポジティブなところはしっかりと活かしていきたい。

坂手主将(以下坂手) ジェイミーが言った通り悔しい結果になった。みんなの顔を見て、がっかりしていた。すごく難しいゲームだった。

ただ14人になっても全員が"Same Page"「同じ絵」を見続けられる時間が非常に多かった。スリッピーなボールでミスもあったが、その中でチーム全体がエネルギーを落とさずに戦い続けたことは、今後の成長につながる要素だ。

修正点はスクラムで、それを修正するのに少し時間がかかってしまった。プランとレフリーの認識の違いがゲームの中で生じた。(修正するまで)前半の25分、30分ぐらいかかった。後半には少し冷静になってうまく修正できた。テストマッチで勝つためには、より早い修正と強化が必要だ。

リーチがレッドカードになってしまった影響

ジョセフ (リーチの穴を埋めるため)今日はフォワードが非常に頑張ってくれた。体の大きなサモアの選手たちのダイレクトでフィジカルな当たりを前線でしっかりと止めてくれた。スクラムについては、ジョネ(・ナイカブラ)をフランカーに入れるなどの調整が必要だった。スクラムを8人にしたことで、バックスは1人足りなくなってしまった。ディフェンスは非常に難しい状況だったが、その中でもしっかりと頑張っていた。ラインアウトで相手ボールを取り、流れを変えることもできた。

ただ、最終的に運がなかった部分もあった。一番最後の場面はペナルティをもらえても良かったと思う。

結局、すべてはリーチがレッドカードを受けた最初の30分でチームの方向がある程度決まったということだ。

ハンドリングエラーが多くなってしまった

ジョセフ すぐに修正しなければいけない。経験豊富な選手たちがミスをしてしまった。福井、長田といった若い選手たちは途中出場でインパクトを与えてくれた。誰もボールを落としたくてプレーしている選手はいない。ただ、経験豊富な選手たちがボールを落としたことについては、彼らにしっかり責任を持ってもらいたい。

トライをとられた場面はミスタックルとチャージダウンが原因だった。サモアは1対1がすごく強くて、(数的不利で)ディフェンスが不十分な場所にプレッシャーがかかった。これからしっかりスキルと規律を修正し、来週の試合に臨みたい。

SOで出場した李承信と松田力也の評価

ジョセフ 彼らのパフォーマンスについてコメントするのは難しい。2人とも出ていたときの状況が難しかった。李は1人少なくなった状況でチームを動かさなければならなかったし、松田も途中出場で何かをしなければならなかった。(松田は)チームにスパークを与えた。

14人になってどういう声かけをしたのか

坂手 14人になって大きなプラン変更はなかった。プラン通りにプレッシャーを相手に掛けようと。ただ、人数が14人になるとスペースが空いてタックルの範囲が広くなる。ミスが大きくなる可能性がある。そこを、全員でつながりあって、カバーしあってディフェンスをしようと。ラインアウトとスクラムは、もう少しアジャストが必要だった。

今日の経験はチームにとって大きなものだったと思う。次こういうことが起こった時に、プランを遂行し続ける、勝ちきる力が必要になってくる。今日はラスト5分まで勝敗がもつれる展開に持っていけたが、最後の遂行力が足りなかった。(実際に)14人での練習をすることはないと思うが、そのプランを全員で理解してやっていきたい。

ハーフタイムでの修正

ジョセフ ハーフタイムで戦術を修正しなければならなかった。ラインアウトの要であるリーチがいなくなり、(ラインアウトの人数を)6人から5人に減らさなければならなかった。ディフェンスでも、1人をエキストラとしてバックラインに回した。サモアはボールキャリーを沢山してくるチームだから、バックラインを厚くすることを考えた。スクラムも、先程言ったウィングの選手(ジョネ・ナイカブラ)を入れたり、中野と福井の交代もしなければならなかった。

戦術を変更しつつ試合状況にしっかり対応し、相手を追い込むことができたことは良かった。ただ、やはり少し足りないところがあった。
 
ハーフタイムでパニックまではいかないが、キープレイヤーを欠いたことで少し心配になっている様子だった。ただ、経験豊富な坂手が(チームを落ち着かせる)良い仕事をしてくれた。

自分としてもハーフタイムの時点で自信はあった。自分たちのプランをしっかり遂行することが大事だという話をした。ギリギリのところまで相手を追い詰める試合だったが、リーチがいなくなっていなかったら、勝てていたかもしれない。


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記者会見映像

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