ワールドカップフランス大会、日本代表が属する予選プールDの前半戦が終わった。各チーム2試合を消化し、日本は暫定3位となっている。決勝トーナメントに進出できる上位2位に食い込むためには、ここからどんなシナリオがあるか？万が一次戦のサモア戦を落とした場合も考慮して、シミュレーションをしてみた。
予選プール突破の条件と順位表
基本的なおさらいから。今大会、決勝トーナメントにすすめるのは各プール上位2チーム。その順位はまず勝ち点（ポイント)によって決まる。
勝ち点(ポイント)の加算基準
勝ち：4ポイント
引き分け：2ポイント
負け：0ポイント
4トライ以上(勝敗問わず)：1ポイントボーナス
7点差以内の負け：1ポイントボーナス
勝ち点が並んだ場合は？
以下のタイブレーカーが順に適用される。
1.直接対決の勝敗
2.得失点差
3.トライ数差(得トライ-失トライ)
4.総得点
5.総トライ
6.世界ランキング(2019年10月14日時点)
そして、各チーム2試合消化時点での順位表は下記のようになっている。
画像：大会HPより
1位がイングランドで勝ち点9、2位がサモアで勝ち点5、日本はサモアと勝ち点5と並びながら得失点差が下回り3位、4位がアルゼンチンで勝ち点4、5位がチリで勝ち点0となっている。
2連勝がベストだが、サモア戦落としても可能性アリ
残り2試合。日本の決勝トーナメント進出のシナリオを探っていこう。
決勝T進出シナリオ①2連勝した場合
まず、日本にとってのベストシナリオは残り2連勝だ。3勝1敗であれば、無条件で勝ち抜ける。
- 1位 イングランド 勝ち点19(9+5+5)
現時点で勝ち点9。残りチリとサモアにそれぞれBPを奪って2連勝した場合 - 2位 日本 勝ち点13(5+4+4)
現時点で勝ち点5。残りサモアとアルゼンチンにBPなしで勝った場合 - 3位 アルゼンチン 勝ち点10(4+5+1)
現時点で勝ち点4。残りチリにBPを奪って勝ち、日本に負けるもBP獲得の場合 - 4位 サモア 勝ち点6 (5+1+0)
現時点で勝ち点5。残り日本にBPを奪って、イングランドには奪えず負けた場合 - 5位 チリ 勝ち点0(0+0+0)
現時点で勝ち点0。残りイングランドとアルゼンチンにBPを奪えず負けた場合
※BP=ボーナスポイント
決勝T進出シナリオ②サモアに負け、アルゼンチンに勝った場合
また、日本がサモアに星を落としてしまっても、アルゼンチン戦に勝てれば可能性はある。下記のシミュレーションでは、勝ち点がアルゼンチンと並ぶも直接対決の結果から日本は2位に滑り込める。
- 1位 イングランド 勝ち点19(9+5+5)
現時点で勝ち点9。残りチリとサモアにそれぞれBPを奪って2連勝した場合 - 2位 日本 勝ち点10(5+1+4)
現時点で勝ち点5。残りサモアにBPを奪って負け、アルゼンチンにBPなしで勝った場合 - 3位 アルゼンチン 勝ち点10(4+5+1)
現時点で勝ち点4。残りチリにBPを奪って勝ち、日本に負けるもBP獲得の場合 - 4位 サモア 勝ち点9(5+4+0)
現時点で勝ち点5。残り日本にBPを獲得せずに勝ち、イングランドにはBPを獲得せずに負けた場合 - 5位 チリ 勝ち点0(0+0+0)
現時点で勝ち点0。残りイングランドとアルゼンチンにBPを奪えず負けた場合
※BP=ボーナスポイント
決勝T進出シナリオ③サモアに勝ち、アルゼンチンに負けた場合
このパターンでの進出は結論から言ってほぼない。アルゼンチンがチリに負けるなどの大番狂わせが必要になる。
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ボーナスポイントが鍵になる
いずれにせよ、勝敗もさることながらボーナスポイントの勝ち点1がかなり重要になってくるのだ。ここまでの戦いでは、日本はチリ戦でボーナスポイント1を奪えていること、反対にアルゼンチンは2戦ともボーナスポイントがなかったのが地味に効いている。これからの一戦一戦、他国の戦い含めて勝ち点を丁寧に追いかけてみよう。
