昨季リーグワン王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイが、ニュージーランドとウェールズから大物選手を獲得した。
デイン・コールズは、ニュージーランド代表”オールブラックス”90キャップを誇る世界的フッカー。36歳のベテランでフランスワールドカップ限りでの引退も表明していたが、撤回しスピアーズに合流した。所属していたハリケーンズのスクラムコーチであるダン・クロノ氏がスピアーズを指導したこともあり、その縁がつながったようだ。
身長184cn、体重110kgはフロントローとしては小柄だが、「彼はフッカーのイメージを変えた選手。3列やバックスのよう」(ルディケHC)と指揮官が評価するように、走力が持ち味。
もう一選手、リアム・ウィリアムズもウェールズ代表キャップ90に迫るレジェンド。身長188cmの大型バックスでハイボール処理に強みを見せる。これまで日本リーグにウェールズ選手が来ることは少なかったが、「日本の文化が好きだった。2013年にテストマッチで来日してからずっと日本には良い印象があった」と語る。ワールドカップ期間中に、二人で会話もし加入を決断したようだ。
コールズは、同ポジションのマルコム・マークス(負傷で今季絶望)の穴を埋めることが期待され、ウィリアムズも「Xファクター」として、大外から脅威を与える。トライバリエーションも増えそうだ。
また、「次の世代の選手に対してスキルを伝えたい」(コールズ)と言うように、チーム全体にベテランの経験を還元していく。