今季から始まったリーグワン。5月29日にプレーオフトーナメント決勝が行われ、埼玉パナソニックワイルドナイツが東京サントリーサンゴリアスを18-12で破り、初代王者に輝きました。その1シーズン目を5つの数字から総括したいと思います。
①コロナ禍で「28」試合が中止に
リーグワンは開幕からコロナが直撃した。レギュラーシーズン、ポストシーズン合わせて28試合が中止に。想定178試合のうちなんと15%が行われなかったことになります。
またDIVISION1最終節のリコーブラックラムズ東京対NTTドコモレッドハリケーンズ大阪の試合は、キックオフ当日になって中止になるというドタバタもありました。
②「2」チームが今季を持って縮小
DIVISION1に所属する2チームが今期をもって廃部・強化中止に。
宗像サニックスブルースは、今シーズン限りでの活動休止を発表。並行してチームの譲渡先も探していましたが、結局見つからず事実上の廃部となりました。6月に行われたリーグワンの理事会でサニックスの退会が承認されました。
また、NTTドコモレッドハリケーンズは、NTTグループの再編に伴い、ドコモ・NTTコムの社員契約選手を中心にした構成となりDIVISION3に降格する見込みです。
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③1試合平均の観客者数(入場者数)は3,227人
リーグワンの発表によれば、今季開催された全150試合の平均観客者数(入場数)は3,227人という数字に。コロナ禍の影響で一部に入場者数制限があったとはいえ寂しい数字です。ちなみにトップリーグラストシーズンの平均観客者数は3,425人とくらべてもわずかでは減少しています。
要因は様々あると思いますが、一番はリーグの告知・広報活動が不十分だった点にあるのではないのでしょうか。
④得点王は「191」得点をあげたダミアン・マッケンジー
リーグワンの初代得点王に輝いたのはダミアン・マッケンジー。キックだけでなく、切れ味鋭いランで7トライを上げ、191点を重ねました。
リードラグビー編集部が観戦した、東京サンゴリアス対静岡ブルーレヴスの1戦でも、23得点の大活躍でした。
⑤「29」最も長いチーム名の文字数
トップリーグからリーグワンへ移行するに伴って各チーム地域名をチーム名に入れて長くなるという問題が起きました。
一番長いチームは「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安」でなんと29文字。
そのため報道などでは「浦安」など地域名を抜粋して略して表記されていますが、「東京」がつくチームが複数あったりと混乱が生まれる状況になっています。
場合によってはチーム名のアップデートも2季以降必要になってくるのではないでしょうか。