2024-25シーズンの開幕戦、クボタスピアーズ船橋・東京ベイはトヨタヴェルブリッツを30-27で下した。12,358人が集まった秩父宮ラグビー場は、スピアーズファンの"オレンジアーミー"で埋め尽くされ、シーズン開幕の熱気を感じた。
前半はトライの応酬となった。12分、スピアーズはモールからHO江良颯が先制トライ。しかし、そこからヴェルブリッツもWTBヴィリアメ・ツイドラキ、NO.8姫野和樹らが応戦。トヨタが21-10とリードして前半を折り返す。
後半、勝負の分かれ目となったのは47分からの選手交代。スピアーズは強力なフォワード陣、PRオペティ・ヘル、HOマルコム・マークスらを一気に投入。直後のスクラムで優位に立ち、流れを引き寄せる。交代から10分足らずで、LOタイラー・ポール、WTB島田悠平の連続トライが生まれる。20-24、スピアーズが4点差を追いかける展開に。
ヴェルブリッツも65分、今季新加入のSO松田力也が冷静にPGを沈め、7点差にリードを広げる。
しかし、終盤は完全にスピアーズペース。75分には、連続攻撃からLOメルヴェ ・オリヴィエがパワーでねじ込む。この日初めてSOバーナード・フォーリーのゴールキックも決まって、27-27と同点に。押せ押せペースになったスピアーズはさらに敵陣に攻め込む。ボールを継続しながら、最後はフォーリーが落ち着いてドロップゴールを決め劇的サヨナラ勝ちした。
試合後、ヴェルブリッツのハンセンHCは「"ミニボムスコッド"(途中投入されたスピアーズのフォワード陣)に対応できなかった」と苦い顔。劇的勝利のスピアーズのルディケHCは「開幕戦勝利という結果が得られて、満足している」とニヤリ。続けて、今シーズンからチームのキャプテンを託したマキシ以下リーダー陣の働きを称えた。
そのマキシは、この日スタジアムを埋めたスピアーズファンに「応援が力にになった」と感謝の言。第2節以降「もっと応援よろしくお願いします」とさらなるスタジアム参戦を呼びかけていた。