リーグワンは今シーズンから新ルールを採用。観戦者目線で、一番の変化を感じたのが「キック60秒制限」だ。コンバージョンキックとペナルティゴールの制限時間がこれまでの90秒から、60秒に短縮。さらに残り30秒になると「ショットクロック」がスタジアムの掲示板にも表示されるように。
すでに国際試合では採用されていたルールだったが、リーグワンでは初の試み。
22日のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ対トヨタヴェルブリッツ戦ではスピアーズのキッカー、バーナード・フォーリーが試合開始から4連続でゴールキックを外した。正確なキックを持ち味とする名手らしかぬミス。キックの時間が短くなったことも影響したのか?試合後尋ねてみると、「90秒と60秒は違うね」と認めた。ショットクロックに追い立てられたのか「疲れたね。でも新ルールにアジャストしていかないと」と語っていた。5本目のゴールキック成功、そして劇的なサヨナラドロップゴールなどそこから修正したのはさすが。しかし、キッカーには少なからず負担はあったようだ。
この他、新ルールではラインアウトの形成時間も短くなるなど、プレーの間を少なくさせる改正があった。ミスの少ない両チームの好プレーもあり、この試合かなりプレータイムが長く感じられた。新ルールがゲームに与える影響も見つめていきたい。
取材・文:竹林徹(リードラグビー)