ラグビー日本代表は、今フランスワールドカップメンバー33人中海外出身選手は16人で48%を占めている。この割合は出場20カ国の中で4番目に多い。出身国も散らばっておりその"多様性"が際立つ。
日本代表の海外出身選手は33人中16人で48%
今フランスワールドカップ日本代表メンバー33人中海外出身選手は16人で、その割合は48%だった。海外出身選手は以下の通り。なお、日本で生まれ育った韓国籍の李承信、日本で義務教育期間の大半を過ごした南アフリカ生まれの松島幸太朗は含めていない。
トンガ
- シオネ・ハラシリ
- ヴァルアサエリ愛
- サウマキアマナキ
- アマト・ファカタヴァ
- シオサイア・フィフィタ
ニュージーランド
- レメキロマノラヴァ
- クレイグ・ミラー
- ワーナー・ディアンズ
- リーチマイケル
オーストラリア
- ディラン・ライリー
- ジャック・コーネルセン
フィジー
- ジョネ・ナイカブラ
- セミシ・マシレワ
南アフリカ
- ピーター・ラブスカフニ
韓国
- 具智元
タイ
- ベン・ガンター
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W杯出場国の中では4番目の数字。多様性際立つ
他国の海外出身選手の割合はどうなのだろうか。
ちょうど海外ラグビーメディア「Tier 2 Rugby」が同様の調査を行っていたのでここで引用したい。同メディアはワールドカップ出場20カ国の"自国出身選手の割合"という反対の数字を算出していた。
これによると、日本は20カ国中16位。裏返すと海外出身選手は4番目に多いということになる。
日本よりも海外出身選手が多い国はサモア、トンガ、スコットランド。サモアとトンガは元々ニュージーランドやオーストラリアへの移民が多く、そこで生まれ育った選手が代表はサモアを選んでいるというパターンがほとんど。つまり海外出身選手と言っても血筋は基本的にサモア系、トンガ系なのだ。
スコットランドの海外出身選手も南アフリカ出身者を別とすれば、両親や祖母がスコットランド出身で代表条件を満たしているパターンが多い。
対して日本がユニークなのは、出身国がトンガ、ニュージーランド、オーストラリア、フィジー、南アフリカ、韓国、タイと人種がバラバラなこと。彼らは血筋として日本にルーツがあり代表資格を得たわけではない。高校や大学から留学生として、あるいはプロ時点で国内リーグの新加入選手として日本にやってきて居住年数を積み、代表資格を得ている。
それぞれに日本代表を選んだストーリーがあり、様々な文化やラグビースタイルがミックスされて"ONE TEAM"となっているのが今の日本代表だ。