先日のワールドカップ日本対イングランド戦では、珍しいシーンがあった。後半、日本陣内に攻め込んだイングランドはボールを展開するも、キャッチがうまく行かず前にこぼれる。ノックオンの反則に見えたが、ボールが手ではなく頭に当たっているからOK、というジャッジ。
日本選手が虚をつかれた間に、こぼれたボールをインゴールまで運ばれトライとなった。1点差で日本が食らいついていた場面で、ここからスコアを離されてしまった。
この"ヘディングアシスト"を決めたイングランドPRマーラーは試合後、英メディア「Sky Sports」のインタビューにこう答えた。
「(ヘディングのジェスチャーをしながら)あれは、(同じFW第一列の)デーン・コールとジェイミー・ジョージとホテルで練習したのさ」とした上で、
「マンチェスター・ユナイテッドを粉砕した"シーガルズ"(英プレミアリーグ・ブライトンの愛称)、(同チーム監督)ロベルト・デ・ゼルビからインスピレーションを受けてね」と、三笘薫が所属し日本での知名度も高いサッカーチームの戦いから着想を得たと明かした。マーラーはブライトンの本拠地近くの出身で、同チームサポーターのようだ。
日本戦の前日、ブライトンはマンチェスター・ユナイテッドを3-1で撃破。ただ、ハイライトを確認するとヘディングゴールはなかった…。嘘か真か、いずれにせよこの個性派PRの想定外のプレーに日本はしてやられてしまった。