リーグワン

リーグワンプレーオフを読む。絶対王者ワイルドナイツを追う、新時代の好敵手たち

リーグワンプレーオフを読む。絶対王者ワイルドナイツを追う、新時代の好敵手たち

リーグワンは13日から4強による優勝争いが繰り広げられます。地上波での放送も予定されていて注目度が高まります。あらためてその見どころは。プレーオフの展望を、出場4チームの特徴と注目選手に触れながらまとめていきます。

"王者"の負けないラグビー ワイルドナイツ

4チームの中で頭ひとつ抜けているのが、埼玉パナソニックワイルドナイツ。昨シーズンのチャンピオンであり、今シーズンもレギュラーシーズンを首位で駆け抜けました。リーグワン2シーズンを通してわずか1敗と圧倒的勝率を誇ります。

局面では押し込まれる場面があっても、要所を抑え80分間が終わるとスコアで上回る。負けないラグビーを経験豊富な選手たちが知っています。

包み込むようなディフェンスから、ボールを奪って一気に切り返すカウンターアタックがお家芸。

メンバーを上手く入れ替えながらレギュラーシーズンを戦っていた印象で、体力的な消耗を抑えプレーオフに臨みます。

ワイルドナイツの注目選手は?

▲「フルハウス」を今季達成した山沢
写真:JRLO

各ポジションに代表クラスが揃うオールスター軍団ですが、あえて一人に絞るとすればSO/FBの山沢拓也。

ボールを持って自分で仕掛けるランスキル、そしてサッカー仕込みの"足技"が巧みな司令塔。

今シーズンはリーグ初となる。トライ・ペナルティゴール・ゴールキック・ドロップゴール、すべての得点方法で得点する「フルハウス」を達成しています。

名将指揮のもと、新時代を築く イーグルス

そのワイルドナイツに準決勝で挑むのは、トップリーグ時代から含めてチーム初の4強進出となった横浜キヤノンイーグルス。

サントリーを優勝に導いた経験もある名将・沢木敬介氏が率いて3年目。常に選手たちに高いレベルを求める"沢木イズム"がチームに浸透しつつあります。フィットネスが鍛え上げられ、ピッチに立つ選手全員がハードワークします。

武器はループパスなどを交えディフェンスラインを翻弄するバックス展開。

アイデアマンでもある沢木HC。日本代表コーチ時代は「府中12」というスペシャルプレーを考案したり、レギュラーシーズンのワイルドナイツ戦でもトリックプレーを披露しました。決戦で特別なオプションが用意されているかも?

イーグルスの注目選手は?

▲"小さな巨人"デクラーク
写真:JRLO

リーグワン全体を見回しても、一番の大物と言える南アフリカ代表のSHファフ・デクラーク。

しつこいタックル、高く正確なキック…基本に忠実で一つひとつのプレーの質が高い選手です。

日本代表のSO田村優との豪華なホットラインも見どころです。


【PR】ぴあ株式会社

日本代表チケット発売中!
後払いもOK

チケットぴあ


まるで海外チーム"重戦車" スピアーズ

昨年に続き4強進出、その先を見据えるクボタスピアーズ船橋・東京ベイもダークホース。

レギュラーシーズンでは、ワイルドナイツにこそ敗れたものの、14勝1敗1分という好成績で2位につけました。1試合平均約40点はダントツの1位です。

南アフリカ・トンガ出身の大きな選手がそろうフォワードのフィジカルが圧倒的。彼らが塊になるとワイルドナイツでも止めるのは容易ではありません。

バックスにもWTBに走力のある日本人フィニッシャーが控えています。

スピアーズの注目選手は?

リードラグビー的注目はPRオペティ・ヘル。

トンガ出身で、190cm130kgという巨体ながら走れるのが魅力。トライを量産できる新時代のフロントロー。

インパクトプレーヤーとして後半途中からの出場になるはず。

日本代表揃うエリート軍団 サンゴリアス 

そのスピアーズと準決勝、もう一つの山でぶつかるのが東京サントリーサンゴリアス。トップリーグ時代は最多5回の優勝を誇る名門。レギュラーシーズンは3位につけています。

ワイルドナイツと双璧をなすオールスター軍団で、15人全員の能力が高いチーム。トライ王に輝いたWTB尾崎晟也だけでなく、どのポジションからでも得点が狙えます。

スクラムなどフォワードのセットプレーも安定。総合力が高いチーム。

サンゴリアスの注目選手は?

▲来季フランスに移籍するタタフ
写真:JRLO

日本代表の主軸であるSH齋藤直人、CTB中野将伍、FB松島幸太朗。

そして来シーズンからフランスリーグに移籍するNO8デビタ・タタフ。ディフェンダーを跳ね飛ばす豪快な突進が売り。スピアーズの強力フォワードとの対決が見ものです。

王者ワイルドナイツを追う3チームも強烈です。イーグルスやスピアーズといった新興勢力がさらに一段上の階段を登ることになるのか。名門サンゴリアスも意地を見せるのか。

オススメ記事

1

冬の花園、過去5大会で3度の全国優勝。高校ラグビー界で"東のヨコヅナ"という異名を持つ東日本屈指の強豪校、桐蔭学園の勢いが止まらない。「名将論。」第2回のゲストは、コーチ時代も含め約30年に渡って同校 ...

2

リーグワンDIVISION1~3全チームの新加入・退団選手をまとめている。 新加入選手、退団選手ともに2024年中にリリースがあった選手名を記載している。2024-25シーズンからの新規参入チーム、ル ...

3

オリンピックラグビーにまつわる小ネタです。永くオリンピックではラグビーという競技が除外されていた歴史がある。ようやく2016年のリオ五輪から「7人制ラグビー」が採用、今年(2024年)のパリ五輪はまだ ...

-リーグワン
-, , , ,

リードラグビー