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【リーグワン】仕事量が光るサンゴリアス中野幹。決定的トライも「自分の仕事をした結果」と淡々

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【リーグワン】仕事量が光るサンゴリアス中野幹。決定的トライも「自分の仕事をした結果」と淡々

写真:©JRLO

プロップ・オブザ・マッチ

1月6日秩父宮ラグビー場で行われたリーグワンDIVSION1第4節、注目の上位対決。前節終了時点で3位の東京サントリーサンゴリアスが、同4位のコベルコ神戸スティーラーズとの乱打戦を制し、44-36で勝利した。

サンゴリアスの勝利の立役者は誰か。2トライをあげこの試合のプレイヤー・オブザ・マッチに輝いたHO堀越康介、「ネバーギブアップ」精神を体現し攻守に感動的なプレーを見せたWTBチェスリン・コルビだけではない。このタイトヘッドPRも決定的な存在だった。

中野幹。東海大学出身の26歳。身長177cm体重108kgとトップレベルのPRとしてはシャープな体型だが、本人も強みとして自認する「ワークレート(仕事量)」が光る。開幕から4戦連続での先発出場となった。

27-26と1点差に迫られた後半16分、ゴール前のラックから体を折り畳んで鋭くインゴールへ。一進一退のゲーム展開の中で流れを呼び寄せる決定的なトライをあげた。

殊勲のプレーを「自分の仕事をした結果」と淡々と振り返る。

「あそこはチームの決め事の中で僕が持ち出すことが決まっていた場面でした。焦りはなかったです。たとえ僕が(トライに)いけなくても、チームがじわじわとプレッシャーをかけていた場面だったので(次の選手がフィニッシュできた)」

PRの"本業"と言えるスクラムも80分間安定させた。

この試合、両PRに2019年W杯の主戦・中島イシレリ、現日本代表不動の3番・具智元を擁するスティーラーズのパックが押し込む場面はほとんど見られなかった。具は、「スティーラーズは日本代表とはスクラムを組む方向が違くて…」と試合後に語り、まだ自チームのスクラムにアジャストしきれていない様子だった。そしてイシレリのサイドは、中野が差し込んで力を出させなかった。中野は「相手は重かったですが、自分の組みたいところで組めました」と手応えを口にした。事前に"イシレリ研究"を入念に行い、身長186cmと長身のイシレリと相手HOとの身長差にチャンスを見出したという。

PRとしてさらに上を目指すために、ワークレートを維持したまま体重をもう少し増やしたい。

「一人ひとりのパワーの総量がスクラムの強さになると思っています。そのパワーをつけるためにはやっぱり体重が必要です。ただ、(体重を増やして)80分間の中で疲れて走れなくなっては意味がない。実践で使える重さを増やしていきたい。あと1~2kg増やしたいですね」

次節は、静岡ブルーレヴズ戦。リーグ随一の強力スクラムを誇る相手とのスクラム対決も見ものだ。

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