ラグビー日本代表の欧州遠征、フランス・シャンベリーで行われた日本代表対ウルグアイ代表の一戦。前半終了間際、キャプテン齋藤直人がシンビンで一時退場、さらに後半LOワーナー・ディアンズがレッドカードで一発退場、数的不利の苦しい展開を強いられながらも、日本は36-20で勝利を収めた。エディー・ジョーンズHC体制下で、久しぶりの勝利となった。
試合序盤、ウルグアイの力強いフォワードに攻め込まれ、7分にNO8マヌエル・ディアナに先生トライを許す。日本もすぐさまNO8姫野和樹がトライを返すも、20分には相手のペナルティゴールで10-5と、逆転を許す。
その後、日本はWTB濱野隼大、FL下川甲嗣が立て続けにトライを決め、18-10とリードを広げる。しかし、前半39分にSH齋藤直人がキックを競り合った際に、頭部へのコンタクトを犯しシンビンで一時退場。ウルグアイはペナルティゴールを決め、18-13で前半を折り返した。
後半開始早々、ウルグアイのFLルーカス・ビアンキがトライを決め、18-20と試合は再び混戦に。しかし、日本もWTBジョネ・ナイカブラのトライと齋藤直人の確実なキックで徐々に点差を広げる。
そして試合の正念場、66分過ぎからは大黒柱LOワーナー・ディアンズがレッドカードで退場となってしまう。攻め込まれる場面もあったが、日本は運動量で相手を上回り素早くディフェンスセット、失点を許さなかった。最後はCTBディラン・ライリーが締めのトライを決め、36-20で勝利を収めた。
勝利こそしたものの、格下ウルグアイに思わぬ苦戦を強いられた(日本代表は2年前にウルグアイと2戦しそれぞれ34-15、43-7と一蹴している)。たびたび前進許したフォワードのフィジカル、キックの精度、退場者を二人出した規律面など課題は山積。1週間後には、年内最後のテストマッチ・イングランド戦を控えている。短い時間でどこまで課題を修正できるか。エディーHCの手腕が問われる。