ラグビー日本代表は11月24日(現地時間)、イングランド代表とのテストマッチをロンドン郊外のトゥイッケナム・スタジアムで行い、14-59で大敗を喫した。
試合序盤からイングランドの強力なフォワードに押し込まれ、前半35分までに4トライを許す展開。立川理道の離脱で先発SOを務めたニコラス・マッカランは本職がCTB。司令塔としての実践経験はほとんどなく、バックスラインをいかせず。34分には、CTBディラン・ライリーのブレイクから、フォローしていたSH齋藤直人につなぎチーム初トライが生まれた。しかし、これも個人技によるところが大きい。
直後にもイングランドにトライを許し、前半を7-35で折り返した。
後半も流れは変わらず。これまで新体制で唯一の成果とされてきたセットピースでも完敗を喫した。
オフロードパスのつなぎから、FL姫野和樹が後半22分に意地のトライを決めたものの、その後も失点が重なり、最終的に14-59という大差での敗戦となった。
試合後、エディーHCは「現在のJAPANは、学びと時間が必要です」とコメントした。新体制1年目は、負けも織り込み済みで”超速ラグビー”を体現する若手選手を起用している。じっくり時間をかけて、2027年のワールドカップ・オーストラリア大会にピークを持っていこうというアプローチだ。
イングランド戦は今年最後のテストマッチだったが、1年の成績は4勝7敗で大きく負け越し。ホームで、格下とみられているジョージアに星を落とし、フィジーにも大敗。そして、ニュージーランド”オールブラックス”、フランス、イングランドというティア1の強豪国は全く歯が立たず。エディーHCのアプローチも理解できるものの、このような戦いを続けていけばファンが離れていってしまう、強豪国とのテストマッチも組めなくなってしまうだろう。