3月30日、熊谷ラグビー場で行われた第25回全国高校ラグビー選抜大会決勝戦で、大阪桐蔭(大阪)が石見智翠館(島根)を55-3で下した。
大阪桐蔭は前半を15-3とリードして折り返すと、後半も勢いそのままに得点を重ね、石見智翠館を圧倒。途中出場の身長180cm体重82kgの大型バックス、竹之下誠仁もダイナミックな走りで2トライをあげた。
最終的に52点差をつける完勝で、2013年の第14回大会以来11年ぶりの優勝を果たした。今大会、大阪桐蔭はディフェンスが鉄壁。1回戦から全5試合で奪われたトライはわずかに2つ、平均失点は3点台だった。準決勝で圧倒的な攻撃力を誇る桐蔭学園(神奈川)も1トライに封じて、13-7のロースコアで勝利していた。
冬の花園でその壁をこじ開けるべく、他の強豪校もこれから強化をすすめてくるだろう。桐蔭学園はリベンジなるか、今大会1回戦で敗れる波乱があった東福岡はどう巻き返すか…今年の高校ラグビーは例年にない混沌とした状況になりそうだ。