リーグワン、リコーブラックラムズ東京は13節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦で、秩父宮ラグビー場に今シーズンのホストゲーム最多となる8,547人を集客した。
ブラックラムズ ホストゲームの観客数【23-24シーズン、13節まで】
2節 12月16日(土) 対三菱重工相模原ダイナボアーズ @駒沢 8,213人
4節 1月6日(土) 対花園近鉄ライナーズ @夢の島 1,783人
6節 1月27日(土) 対クボタスピアーズ船橋・東京ベイ @駒沢 7,608人
7節 2月25日(土) 対コベルコ神戸スティーラーズ @駒沢 4,231人
10節 3月16日(土) 対静岡ブルーレヴズ @秩父宮 5,301人
12節 4月6日(土) 対横浜キヤノンイーグルス @駒沢 7,454人
13節 4月12日(金) 対埼玉ワイルドナイツ @秩父宮 8,547人
この試合は金曜の19時キックオフ。遠方に住んでいたり、定時で仕事を切り上げられないファンからするとなかなか足を運びにくいように思えたが、かえって母体企業・リコーの社員や都内で働くラグビーファンにとっては観に行きやすい試合だったのかもしれない。
チーム関係者はこう話す。
「元々トップリーグ時代から、金曜ナイターの試合をお酒を飲みがてらみんなで観に行こう、という文化が社内にはありました。同僚同士で行く場合はわざわざ土日に時間をとるよりも、仕事終わりの方が誘いやすいんです。そういった企業スポーツ時代からの流れが残っていて、今回、社内の方や都内で働く会社員の方にも多く足を運んでもらえたのでは」(ブラックラムズ広報)」
また、今回は対戦チームであるワイルドナイツのファンに対しても「TIcket Rugby」を通してチケット優待の案内をするなどのアプローチをかけたという。確かに、この試合青色のペンライトを持ったワイルドナイツファンも多く客席を埋めていた印象だ。さらに東京都とも連携して試合招待の施策も行ったとのこと。
並行してホストエリアで地道なプロモーションも続けている。
「これは駒沢で試合がある週の場合ですが、二子玉川と成城学園前の駅前で週2回チラシを配っています。また地域のドトールコーヒーさんやユニクロさんとコラボをさせていただいたりもしています。結果、地域の方から声をかけていただけることも増えてきました。花火を上げるというよりは、地道な活動を積み重ねて認知度の向上、集客につなげていきたいと考えています」(同前)
「肌感覚では、駒沢(オリンピック公園総合運動場陸上競技場)でやる試合の方がホストエリアにお住まいの地域の方々の反応はいいんですよ」とも語る。同地での観客数も前シーズン、前前シーズンに比べて増えてきている。
来シーズンは駒沢で最多観客数更新なるか。